thrakt's tech blog

コードとかやってる事の話。エモい話とかも含める。

個人間の金銭授受2017年04月

paymo

このニュースが気になり

jp.techcrunch.com

見てみたんですがなかなか面白い。

paymoでの割り勘の仕組みは記事中に詳しいですが、建て替えてもらった人はクレカで支払い、建て替えた人はポイントチャージして別途支払いに充てるか口座振込で現金化できます。特筆すべきは費用で、今はキャンペーンで決済手数料無料、口座振込は手数料200円なので、実質200円でサービスが利用できる事。

また、この会社割り勘だけでなく個人間の決済プラットフォームもAnyPayという名前でやっていて、そこも同じ条件です。先行するPaypal、Squareなどでは4%弱の決済手数料がかかるので、これはかなり恐ろしい……。需要は結構あるはずなので破壊的。

help.paymo.life

www.paypal.com

squareup.com

弱みとして事前準備が大変そうなのがあったのですが、これでURLを送れば対応できるようになったんですね。

誰が費用を負担するのか

paymo,AnyPayの圧倒的なメリットとしてコスト面の有利さを上げましたが、外のサービスと比較して異常に安く、これでどこまで続けるのか疑問があります。

まず、営利企業なのでサービスの提供で利益を生まないといけない。マネタイズどうすんのと。手数料収入がないとタダ働きになる。さらに、クレジットカードの決済を利用しているので、カード会社への決済手数料がかかります。なので、本来手数料無料は絶対にありえない。使われるほど損をする。さらに、今は5%のポイントバックとかやっててもう完全に意味わからんですね。

順当に考えて、結局ある程度ユーザが集まったタイミングでそれなりの決済手数料を設定するんでしょうが、果たしてどうなるか。普通に考えて、割り勘するだけで手数料4%とか取られたら使わんでしょ。現金でやるわんなもん。クレカを使うことで、交際費という見えづらい出費を明細化しやすくなるとか、貸しっぱぐれを回避できるとかメリットはありますが、見合うだろうか……。この辺は考え方次第ですがどうでしょうか。

とはいえ、メルカリを利用規約ムシって個人間送金に利用している例もあったそうなので、メルカリの高い手数料を考えると使う人は結構いるのかもしれない。

中高生でも簡単に利用できる個人間送金の方法とそれを取り巻く経済圏did2memo.net

クレジット手数料二重取りと、レジ連携

あとこれ、仮に店への決済をクレカでやってたら、クレカ会社は支払いで加盟店手数料徴収、割り勘で決済手数料と二重取りできるんですよね。いい商売だなぁ。もしかしたら、その辺でAnyPayとは何か取引をしているのかもしれませんが。

本当はこういう仕組みであってほしいところ

  1. 店は代表者に請求情報を送る
  2. 代表者は請求を分割して、それぞれに送る
  3. 代表者も含め、それぞれクレカで決済

これで店側の加盟店手数料をおさえられたら、メリットがあるしありえない話ではないと思います。クレカ会社は怒りそうですが。じゃあ最近流行りのレジアプリで対応させよう! という感じ。ただ、最近のレジアプリはもう決済プラットフォームと連携しているんですよね。さて、このスタイルが定着してきたらどうなるか。

プリペイド、ポストペイ、即時決済

決済手数料の存在は大きく、クレカでの決済を利用したサービスは何らかのコスト負担を避けられません。クレカ会社が費用を取るのは当然で、これらは信用によるポストペイで、貸しっぱぐれのリスクがあるためです。

であれば、プリペイドで先に入金しておけば費用はかからない。LINE Payがそれです。LINE Payも個人間送金ができて費用もかかりません。対応する店も増えてきているようです。が、LINE Payはプリペイドなので事前にチャージする必要があり、クレカでのチャージはできません。決済では使えますが、前に調べた時は個人に送金する事はできなかった。決済手数料がかかるためだと思われますが、使う側にはなかなか不便な印象があります。

外にも選択肢はあります。そもそも、こういうサービスを挟むのではなく直接口座に振り込んでしまえばいい。というと面倒そうですが、今後そうでもなくなる可能性があります。

www.atmarkit.co.jp

この記事によれば、今後はAPI経由で外部から振込も含めて口座の操作ができるようになる。こういった流れが進めば、アプリに複数の口座を登録しておいて、通知が来たら特定口座にワンタップと指紋認証で送金、という事ができるようになるはず。即時決済! 面倒がなくていいですね。最近は同行宛ては無料だし。

これのいい所は、デビットカード的に使える所。ポストペイにまつわる手数料や支払タイミングのずれ、プリペイドにまつわる残高の管理といった問題から解放されるのです。日本にはすでに十分な内国為替システムがあるのだからそれを使えばいい、というわけですね。

かつて自分は銀行のシステム保守の請負の会社で働いていたのですが、そこでは幹事をやる時の集金方法として口座番号を記載して振込での清算も受け付ける、という慣習がありました。これはなかなか合理的で、楽だしログも残るし便利でした。が、転職以降それをやると毎回ドン引きされるという経験があります。習慣なんてもそんなもの、こういう新しい個人間の金銭授受の形も、今後あれよあれよと普及していくのかもしれないと思います。